【第14回】実証と虚証【漢方・中医学が苦手な方向けの勉強法】

くくたる@薬剤師
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こんにちは!

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【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年

【漢方薬・ハーブの資格】
国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。

 

実証と虚証と聞いて説明ができますか?

 

日本漢方でいうと「比較的体力がある〜」とか「比較的体力ない〜」みたいなあれですね…!

私は当時、体力ってどうやって判断するんだ?と意味不明だなと思っていました…!

 

今回は中医学の実証・虚証について紹介したいと思います!

まずは絵でイメージ!

よくあるRPG(ロールプレイングゲーム)がわかりやすいのではと思って描いたのですが、伝わりますか?

 

くくたる@薬剤師
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どちらもワタシのHPが0になったら体調を崩すとします!

 

実証について

実証(左)は、自分はレベル50、体力も満タンにあるため身体の機能は万全な状態です! 

しかし、敵(外部)からの攻撃(影響)が強すぎてHPが0となり体調を崩してしまう状況です!

 

虚証について

虚証(右)は、自分のレベルは50だがHPが少ない(足りていない)状態のため、本来なら抵抗できるべき相手に負けてしまい体調を崩してしまう状況です!

 

なんとなくイメージできそうでしょうか?

 

HP満タンな状態を中医学に当てはめると

「気・血・津液・精がバランスのいい状態で巡っていること」と考えます!

実証・虚証とは

先ほど紹介したイラストを中医学に当てはめて紹介します!

 

実証

自身は健康的(気・血・津液・精が整っている)だが、熱いものを触って火傷をしてしまうように、外部の邪(敵)が強すぎて身体に影響を及ぼすこと!

 

虚証

自身が気虚や血虚など、本来備わっているはずの機能が足りず抵抗力が足りないために外部の邪(敵)の影響に耐えられなくなること!

病因とは

急に新たな単語を出してしまいましたが、字の通り病気になる原因のことです!

 

先程の実証・虚証と繋がるため、イメージはしやすいのではないかと思います!

病因=外因+内因+病理的産物

 

外因(外部から影響を及ぼすもの)

●六淫(りくいん)︰風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(熱邪)

●外傷

●飲食不節(いんしょくふせつ):飲食の乱れ

●房室不節(ぼうしつふせつ):性生活の乱れ

●労倦(ろうけん):働きすぎ、怠けすぎ

●中毒

●寄生虫

などです!

 

六淫(りくいん)について

 

内因(身体の乱れ)

【体質的素因】

機能不足︰気虚・陽虚

●器質不足︰血虚

 

【精神的素因】

怒、喜、憂・思、悲、恐・驚

 

病理的産物

瘀血

●水滞(痰飲、水腫)

最後に

次回は【第15回】六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)について紹介します!

前回は【第13回】腎の機能・機能異常について紹介しました!

 

病因以降はざっくり紹介というつもりだったので飛ばし気味でした…!

●外因は外部から影響する物

●内因と病理的産物は身体の中の気・血・津液・精が充実しておらず巡りが悪い状態

このように考えてもらえるとイメージしやすくなると思います!

 

くくたる@薬剤師
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