
こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【ハーブ・アロマの資格】
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
●アロマテラピー検定1、2級
●国際中医師
※国際中医師は医師免許ではありません。
この記事ではエクオールのサプリメントの選び方について紹介します!
世の中にはいくつものエクオールのサプリメントが出ておりますが、何が違うのかわかりにくいですよね?
実はエクオールにはS体・R体と種類があり、S体のエクオールが女性ホルモンと似た構造をしております!
そのため、単純にエクオールの量を比較するだけでなくエクオールの種類についても考えて製品を選ぶことが大切です!
この記事を見ていただくことで、エクオール製品を選ぶポイントがわかるようになります!
少しでもイメージしやすくなるよう、エストロゲン(女性ホルモンの1種)とエクオールの構造を見比べながら紹介しますので最後まで見ていただけると幸いです!
エクオールとは?
女性の健康に様々なベネフィットをもたらす大豆イソフラボン。 近年の研究で、その成分のひとつであるダイゼインが腸内細菌によって代謝されエクオールという成分に変化し、これが大豆イソフラボンのままよりも強い働きをしてくれることがわかってきました。
エクエル(EQUELLE)|大塚製薬

何年も前ですが、豆乳や大豆イソフラボンが流行っていた時期がありましたよね!
エクオールは大豆イソフラボンの1つであるダイゼインが代謝され、よりエストロゲンに近い構造になっています!
イメージしやすくなるように構造の違いをまとめていきます!
エクオールとエストロゲンの構造式
エクオールはS体、R体と種類があることを冒頭で紹介しましたが、それがエストロゲンとどう関係するのかについて構造式を用いて紹介します!
①エクオールのS体、R体の構造式の違い
②エストロゲンの構造式とエクオールの類似性
③ダイゼインとエクオールの構造式の違い
この順番で紹介します!
S-エクオール、R-エクオールの構造式

まずはエクオールの構造式ですが、重要なのはS-エクオールです!
重要なのはS-エクオール!

S体とR体の違いは赤丸の部分です!
①S-エクオールの▼マークは右上のベンゼン環(六角形)が手前に出ているという意味です!
②R-エクオールの点線マークは右上のベンゼン環(六角形)が奥側に引っ込んでいるという意味です!
右上にあるOHが手前にあるか奥にあるかが重要となります!
エストロゲン(卵胞ホルモン)の構造式

エストロゲンはエストラジオール、エストリオール、エストロンの3種類があり、エストロゲン活性ががそれぞれ異なります!
【エストロゲン活性】
エストラジオール>エストロン>エストリオール
このような順番と考えられております!
今回はエストロゲン活性が1番高いエストラジオールの構造式で比較します!

エストラジオールの構造ですが、赤丸で囲んだようにOH基が2つであることと、右上のOHが▼のため手前に飛び出ている構造であることがポイントです!
エストラジオールとS-エクオールの比較

S-エクオール、R-エクオールの構造式を比較すると、S-エクオールの方が右上のOHが手前に出ている構造のため、エストラジオールの構造式に近いと考えられます!

わかりにくいと思うので、赤丸とオレンジ丸に注目して見てみてください!

※赤丸はOH基の場所
※オレンジ丸は手前に出ている場所

手前に来る部分は別ですが、赤丸の2つのOH基の位置だけを考えると空間的な配置が似ていますよね!
ダイゼインの構造式

ダイゼインは大豆イソフラボンに含まれる成分で、ダイゼインが腸内細菌により代謝されてエクオールになると考えられています!
ダイゼインの構造は▼や点線がないため、右上のOH基が手前や奥にはなっていないことがわかります!
ダイゼインとS-エクオールを比較した場合、エストロゲン活性が1番高いエストラジオールにより似ているのはS-エクオールであると考えられます!
エクオールをあえて摂取するのは何故?
大豆食品や大豆イソフラボンのサプリメントなどが世の中に出回っているのに、なぜエクオールが注目されているのか疑問に思いますよね?
実はダイゼインからエクオールの代謝は全員ができるわけではないため、エクオールのサプリメントが注目されています!
※エクオールは2人に1人が産生できると考えられております。
エクオールが体内で産生できるかを確認する方法
エクオールが産生できるかどうかについては、確認をするためのキットが販売されています!
※大塚製薬公式サイトにて、ソイチェックレベル3以上の人は50%以下と記載があります。

エクオールを産生できるのは2人に1人と考えられているので、気になる方は確認をしてみることをオススメします!
エクオールのサプリメントの選び方のコツ
最後にエクオールのサプリメントの選び方のコツを紹介します!
ポイント① S-エクオールが含まれている製品を選ぶ!
実際に比較すればわかると思いますが、S-エクオール、R-エクオールの記載がなくエクオールのみ記載されている製品もあります!

「エクオールのみ記載がある場合はどれだけS-エクオールが入っているかはわからない」という点は頭に入れておきましょう!
ポイント② S-エクオールの含有量を比較!
ここまでエクオールの含有量については触れておりませんでしたが、私が調べた限りでは1日10mgが最大量の製品と考えられます!
多ければ多いほど良いとは一概には言えません!
しかし、最初にエクオールを販売した大塚製薬(製薬企業)の製品(エクエル)が1日10mgのため、それを基準に考えています!
S-エクオールが1日10mg含まれている製品紹介
あくまでも私が調べた範囲ですが、S-エクオールが1日10mg摂取できる製品を紹介します!
エクエル
エクオール製品の中で1番有名だと思います!
エクエルはパウチタイプとボトルタイプがありますが、パウチタイプの方が2日分お得です!
もともとは調剤薬局や病院などの医療機関でしか扱えなかったので、取り扱い店舗を探すのに苦労された方もいると思います…!
大豆イソフラボン エクオール
実はDHCからもエクオールが出ています!
コスパがいい点と1日1錠でいい点がポイントです!
ソイエクオール
どの製品も30日分の製品です。
※他にもS-エクオールを使用した製品があると思います。
あくまでも今回の記事は、エクオール製品を比べる際のポイントを考察・紹介する記事のため、ご了承いただけると助かります。
最後に
というわけで、今回はエクオールサプリメントの選び方のコツとその理由を紹介しました!
【関連記事】
>>エクオール(エクエル)の作用機序と禁忌・相互作用について
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