こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【その他資格】
●国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。
貼付剤の70枚制限がなかった頃の話ですが「ロキソニンテープ100mgは全身に貼付する」という指示の処方せんに出会ったことがあります…!
患者さんに確認をしてみると「先生から全身に貼っていいと聞いているけど枚数までは言われていない」との回答が…!
保険調剤なので貼付部位・貼付枚数など問い合わせをしなくてはなりませんが、薬物動態学的にどのくらいの枚数まで貼れるのか興味を持ちました!
今回はメーカー(第一三共)に1日何枚まで貼付しても差し支えないか質問をしたことがあるので紹介したいと思います!
ロキソニンパップとテープの添付文書情報
まずはそれぞれの添付文書を確認します!
ロキソニンパップ100mgの添付文書
●1枚 (膏体質量10g) 中に次の成分を含有。ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局) 113.4mg(無水物として100mg)
●10cm×14cm
ロキソニンテープ100mgの添付文書
●1枚(膏体質量2g)中 ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局)113. 4mg(無水物として100mg)
●10cm×14cm
ロキソプロフェンの含有量、大きさ(貼付部位の面積)はパップ・テープ共に同じですね!
メーカー(第一三共)回答
ロキソニンパップについては情報があると回答をいただきました!
ロキソニンテープは同様の試験は行っていないとのことでした!
パップ剤とテープ剤の吸収は違うのか?
ロキソニンテープ100mgについては試験結果がないため考察です!
●ロキソニンパップ100mgとロキソニンテープ100mgは貼付部位の面積は同じ
●同一成分量が含まれている
●用法についても1日1回で同条件
●メーカーにロキソニンテープについての質問をした際に、テープのデータはないからとパップのデータを提示してきた
以上よりパップとテープの吸収量については大差ないのではないかと考えます!
大した考察ではなくて申し訳ございませんが…。
最後に
というわけで、今回はロキソニンテープやパップの血中移行性についての記事でした!
「全身にたくさん貼っても大丈夫です!」と言い切れはしないものの、相当な枚数を貼らない限りは体内への影響は低いと考えられるため一安心(?)ですね!
血中への移行はするため、同時に多量に貼りすぎてしまうと胃腸障害なども現れてしまう恐れがあると考えられるため、注意をしていく必要があります!
余談ですが、市販のロキソニンSテープL、ロキソニンSパップは、1日に最大2枚までと明記されているため、この記事を見たからとたくさん貼ることは控える・指導しないようにお願いいたします!
何かあった際に副作用被害救済制度が受けられなくなりますし、それほどに貼りたい状況であれば病院でしっかり診ていただいた方が良い状況だと考えられます!