薬局でジェネリック医薬品を勧められる理由【GEのメリット・デメリットも紹介】

くくたる@薬剤師
くくたる@薬剤師

こんにちは!

くくたる(twitterはコチラ)です!

【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年

【その他資格】
国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。

 今回は、薬局の受付でまず間違いないく聞かれる「ジェネリック医薬品にしますか?」について解説をしたいと思います。

 私は薬剤師として働いているため聞く側の立場ですが、毎回聞くの?と感じる人の気持ちもわかるので、実際の処方せんの記載を見ながら理解していただけたら幸いです。

 ちなみに、処方せんに何が書かれているかを先に説明しておかないと伝わりにくいところがあるため、処方せんの解説→毎回聞かれる理由について話したいと思います。

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処方せんには何が書かれているの?

 堅苦しくならないよう、なるべく画像を用いて解説を致します。

 私の処方内容ですが、個人情報・病院情報がバレないよう一部改変しております(汗)

 今回の処方せんだと、薬を3つ用意してくださいという意味になります。

①【般】ヘパリン類似物質外用液0.3%を150g

②ゼビアックスローション2%を30g

③ルリコンクリーム1%を40g

という感じですね!

見るべきポイント!

 実は、①の薬と②、③の薬は大きく違うところがあります!

 それが、①の薬は【般】という文字が入っているということ

 

 「【般】という文字が含まれているお薬は、薬の成分の名前で書かれている」

という意味になります。

 無理やりに書くと

「医師は○○という成分であれば何でもいいので、患者様が好きなほうを選んでくださいね!」

という感じでしょうか!

ジェネリックや先発の希望を聞かれる理由

 実は①の【般】ヘパリン類似物質外用液0.3%は色々な会社が同一成分・薬効で販売されております。

 先発医薬品であれば「ヒルドイドローション」、ジェネリック医薬品であれば「ビーソフテンローション」「ヘパリン類似物質外用液「ニプロ」等々…。

 なので、【般】〇〇と書かれた薬はその時点ではどのメーカーの薬を用意するかが決まっていないため、患者様に確認をする必要があるわけですね。

 「先生が書いている薬を出してください!」という方が一定数いらっしゃいますが、おそらくそれに対して薬剤師や事務の人はイマイチな反応をしたのではないかなと思います。

医師が「〇〇の成分だったら何でもいいよ!」としか書いていないため、患者様に選んでいただきたいからこういった状況になってしまうわけですね(汗)

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ジェネリック医薬品の変更ができない場合

処方せんの様式の見方

 【般】と書いてあるお薬は成分の名前で、先発医薬品でもジェネリック医薬品でもどちらでもない状態と説明をしましたが、もう1つ踏み込んだ解説をしたいと思います。

堅苦しい文章で疲れさせてしまっていたら申し訳ございません(汗)

 この画像で紹介したいことは、医師がジェネリック医薬品を調剤しても良いか、良くないかの判断が処方せんに書いてあるということです!

 ②の【般】〇〇については上記で触れたように、どちらでもいいよという内容だということは理解していただけたと思いますので、①③について解説をします。

 

 実は、2020年時点の処方せんの様式として、

「処方せんに記載のある薬の変更が不可能である場合には、処方せんに不可である旨を記載しなければならない」

ことになっております。

 具体的には、処方を変更してほしくない医薬品の横にチェックマーク(✓)をつけることと、それを間違いなく判断した証拠として、それを判断した医師の名前の記載&印鑑の押印が必要となります。要は、①と③の部分に責任もって記載してくださいねということです。

実際の処方せんで確認

 今の時点で、ゼビアックスローションもルリコンクリームも世の中にジェネリック医薬品が出回ってはおりませんが、

仮にジェネリック医薬品があったとしたら、ここにチェックマーク(✓)医師の名前&押印がなければ、患者様の希望に合わせてジェネリックで調剤しても大丈夫ですという意味になります。

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ジェネリック医薬品に対する私の見解

 ちなみに薬剤師の私から言わせていただくと、シンプルにジェネリック医薬品をご利用いただいた方が、毎回のお会計の金額も安くなるので生活の負担も減るのでおススメです!

「ジェネリックだと体に合わなかった」

「ジェネリックは安いから嫌」

「ジェネリックは添加物が違うから嫌」

という方もいらっしゃいますが、まずは下記を読んでいただけると嬉しいです。

ジェネリック医薬品のメリット

●先発医薬品の会社が委託して全く中身・製法が同じものがあるので、値段だけが安くなる

●錠剤やカプセルの大きさを小型化(逆もしかり)して、飲みやすくなる

●苦味などを軽減して味が良くなる

などなど、先発医薬品よりも優れていると考えられる点があります。

ジェネリック医薬品のデメリット

●薬の名前が成分名+メーカー名になるため、名前を覚えにくくなる場合がある

 

 世の中的にも今や多くの方がジェネリック医薬品を使用していただいている状況です!

私の薬局でも約9割がジェネリック医薬品でご用意させていただいておりますが、特に体に合わないなどの訴えを起こす方もいないため、

不安に思っていらっしゃる方もまずは試しにジェネリック医薬品を使ってみてはいかがでしょうか?

※何か体に不調が出た経験をされた方は、先発医薬品・ジェネリック医薬品の前に「その成分が合っていない可能性」があるため、薬剤師や医師にどう具合が悪くなってしまったか、教えていただけると助かります!

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最後に

 というわけで、今回は「受付時にジェネリック医薬品に変更してもいいですか?と毎回聞く理由」の解説をさせていただきました。

 後半はジェネリック医薬品の話ばかりでしたが、これについても今後解説した記事を作成してみようかと思います!

 処方せんに書いてある薬を使うのは患者様自身のため、今一度ご自身が使うお薬の処方せんの内容に納得していただいた上で薬を使っていただけると、私たち薬剤師は嬉しく思います!!

くくたる@薬剤師
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