こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【ハーブ・アロマの資格】
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
●アロマテラピー検定1、2級
●国際中医師
※国際中医師は医師免許ではありません。
マテ茶は心身の疲れや肥満に良いとされておりますが、含有するカフェインやテオフィリンなど、摂取量に注意が必要と考えられます!
そこで今回は、マテ茶の基礎情報と安全性情報を薬剤師の観点で紹介しようと思います!
マテの基礎情報
学名:Ilex paraguriensis(paraguayensis)
科名:モチノキ科
使用部位:葉部
マテの主要成分
アルカロイド(カフェイン1~2%、テオブロミン0.45~0.9%、テオフィリン0.05%)
フラボノイド(ケルセチン、ケンフェロール)
カフェ酸、クロロゲン酸、フラボノイド配糖体(ルチン)、ビタミン(B2、B6、C)、ミネラル(鉄、カルシウム、カリウム)
ビタミンやミネラルが豊富に含まれるため「飲むサラダ」と呼ばれております!
マテに含まれるカフェイン・テオブロミン・テオフィリン量は?
1回2gで服用する場合のカフェイン、テオブロミン、テオフィリン量を計算式も併せて紹介します!
【カフェイン量】
20~40mg
※2000mg×0.01~0.02
【テオブロミン】
9~18mg
※2000mg×0.0045~0.009
【テオフィリン】
1mg
※2000mg×0.0005
テオフィリンはごく少量ではありますが、用量調節が大切な成分です!
テオフィリン(医薬品)服用中の方でマテ茶を服用している場合には、1日何杯くらい服用しているかもあわせて確認すると良いと思います!
一般的なカフェインの1日摂取量の上限は?
カフェインの日本人の1日摂取量はどの位かは明確に設定はされていないようです!
ただ、海外の情報ではカフェイン量として1日200~400mgで設定されていることが多いようです!
厚生労働省の情報を引用します!リンク先では海外の摂取量についても記載されています!
カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
マテの作用と適用
作用:興奮、利尿、グリコーゲン分解、脂肪分解
適用:精神疲労、肉体疲労、肥満など
安全性・相互作用について
安全性:クラス1(適切に使用すれば安全)
相互作用:クラスC(相互作用が起こる)※中枢神経刺激薬
抽出方法で量は変わるものの、カフェインやテオフィリン・テオブロミンが含まれてます!
キサンチン系の骨格の薬を服用している方や、神経過敏、不眠、けいれん、不整脈などの既往がある方は注意する必要があると考えられます!
抽出について
目安として、2gを150mLで抽出、抽出時間は5~10分です!
カフェイン量を多く摂取したい場合は、カフェインは溶けだしやすいため短時間目に抽出!
また、長時間抽出した場合にはタンニンが溶けだし、収れん作用や渋味が強まることが知られています!
最後に
というわけで、今回はマテ茶の服用に関する注意でした!
カフェインだけでなく、テオフィリンやテオブロミンが入っていることを知らなかったため、ハーブの勉強してよかったなと思っております!
マテ自体は飲むのが怖いものというわけでもなく、ビタミン、鉄分、ミネラルを豊富に含むため「飲むサラダ」と呼ばれることもあるくらい、愛用されている飲み物です!
私がハーバルセラピスト講師から教えてもらったのは、野菜をほとんど食べず肉ばかり食べる文化の国でマテ茶は活躍しているそうです!
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