こんにちは! くくたるです!!
実は私、先日初めて正露丸が緑内障や心疾患に禁忌の可能性があると知ったのですが、皆様は知ってらっしゃいましたか?
どの正露丸も禁忌なわけではなく、正露丸にもいくつか種類があるため今回は各会社の正露丸についてまとめます。
※各会社の正露丸を禁忌だからと批判するつもりはありません。あくまでも多剤併用の方にはうっかり紹介してしまわないよう注意するための記事となりますので、ご了承ください。
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正露丸には種類がある?
葛根湯をイメージしてみるとわかりやすいかもしれません!
ツムラ、クラシエ、〇〇…と、各社葛根湯の商品がありますよね!
どれも全く同じものではなく、それぞれ微妙に生薬や、生薬の配合量が違います!
正露丸も同じように、各社微妙に成分が異なっているため、まずはそれを確認していきたいと思います。
大幸薬品の正露丸
ラッパのマークの大幸製薬♪ で有名ですね!
最近はあまりCMで見ない気がしますが、私がテレビをあまり観ていないからでしょうかね。
成分
日局木クレオソート:400mg
日局アセンヤク:200mg
日局オウバク末:300mg
日局カンゾウ末:150mg
陳皮末:300mg
してはいけないこと(一部抜粋)
むし歯痛に使用する場合、本剤は一時的に痛みをとるのみで治療効果はありませんので、痛みが治ってもなるべく早く歯科医師の治療を受けてください。
また、痛みがやわらげば、本剤をむし歯の穴から取り除き、決してつめたまま放置しないでください。
相談すること(一部抜粋)
むし歯痛に1、2度使用しても痛みが取れない場合は使用を中止し、この添付文書を持って歯科医師に相談してください。
むし歯痛にも適応あることは驚きでした!
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松田薬品工業の正露丸
あまり名前は聞かないかもしれませんが、ドラッグストアに行くと置いてありますね!
成分
クレオソート:375mg
ロートエキス:30mg
オウバク末:300mg
カンゾウ末:150mg
トウヒ末:150mg
してはいけないこと(一部抜粋)
①本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと
●胃腸鎮痛鎮けい薬
●ロートエキスを含有する他の胃腸薬
●乗物酔い薬
②服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと
③授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること
(母乳に移行して乳児の脈が速くなることがある)
相談すること(一部抜粋)
①次の症状のある人
●排尿困難
②次の診断を受けた人
●心臓病
●緑内障
ロートエキスが含まれているから、重篤な心疾患や緑内障や排尿障害がピックアップされているわけですね!
私は恥ずかしながら、正露丸にロートエキスが入っているイメージがなかったので、初めて見たときは驚きました(汗)
下記より、ロートエキスの添付文書で禁忌を再確認してみます。
ロートエキスの添付文書情報
ロートエキスの禁忌
①閉塞隅角緑内障の患者
②前立腺肥大による排尿障害のある患者
③重篤な心疾患のある患者
④麻痺性イレウスのある患者
※ロートエキス散「ニッコー」の添付文書を参考にしております。
排尿困難とは?
排尿困難症状は、尿を出すことに問題がある症状で
「尿が出にくい」
「尿の勢いが弱い」
「尿をするのにお腹に力をいれる」
などです。
※詳しくは下記リンクより。
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木クレオソートについて
●腸のぜん動運動を正常に戻す
●腸管内の水分量を調節
正露丸って腸内の殺菌を行うイメージありませんか?
その中でも特に、木クレオソートが殺菌的なイメージがあったのですが、どうやら最近の見解では木クレオソートの効果は殺菌効果ではないと考えられているそうです。
殺菌については、オウバクに含まれるベルベリンがその役割を担っていると考えられます。
アセンヤクについて
●収れん作用
●消炎作用
●整腸作用
●小腸のぜん動運動抑制作用
ロートエキスと似た作用をすると考えられますが、ロートエキスの方が胃腸の鎮けい作用が期待できるため、より痛みに効くのではないかと考えております。
オウバクのワンポイント豆知識
西洋的には、ベルベリンが殺菌作用があると考えられております!
また、中医学的には、清熱燥湿作用(炎症を抑えたり、患部を乾燥させる)のある生薬として知られています。
清熱燥湿薬には、
オウゴン、オウレン、オウバク
がありますが、それぞれ
上半身、中半身(?)、下半身と得意分野が分かれています。
オウバクが正露丸に使われているの、納得できますね!!
ちなみに私は「ゴンレンバク♪」と無理やり覚えてみましたが、意外とインパクトあって覚えられますよw
最後に
というわけで、今回は正露丸の禁忌の可能性についての紹介記事でした!
正露丸て市販薬でも人気があって使いやすい薬だと思ってはいるのですが、
物によっては禁忌もあるので、どのような医薬品も油断なくしっかりお確認していきたいですね!!
どちらかというとクレオソートやアセンヤクについての紹介のほうが熱入ってしまったかもしれませんね。
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ではでは!!
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