セージ(Salvia officinalis)の特徴・注意【メディカルハーブ・薬剤師監修】

くくたる@薬剤師
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【ハーブ・アロマの資格】
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
●アロマテラピー検定1、2級
●国際中医師
※国際中医師は医師免許ではありません。

 

セージ(Salvia officinalis)というメディカルハーブはご存じでしょうか?

ハーバルセラピストで扱うメディカルハーブの中で唯一、多汗や寝汗に適応のあるハーブです!

今回はそんなセージの情報と寝汗・多汗についての作用の仕方や二重盲検ランダム化比較臨床試験の文献を紹介します!

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セージの基礎情報

学名:Salvia officinalis

科名:シソ科

使用部位:葉部

セージの主要成分

タンニン(ロスマリン酸など)

フラボノイド(ルテオリン)

ツヨン

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セージの作用と適応

作用:発汗抑制、収れん、抗菌

適応:発汗異常、咽頭の炎症、口内炎

作用について

発汗抑制作用については、カテキン型の縮合タンニンであるサルビアタンニン(ロスマリン酸?)による収れん作用と考えられております。

寝汗に対する評価について 

 

グラフは二重盲検ランダム化比較臨床試験で59人の閉経期女性が対象となっているもので、下記リンクにある論文の一部を参考にしております。

①セージ群はセージ抽出物100mg

②プラセボ群はデンプン100mg

を3か月間1日3錠で服用した結果となります。

 

10~12週目はP<0.05のため、有意差がある(セージによる効果がある)と判断していいのではないかと思います!

詳細については下記リンクより。

The effect of Salvia officinalis extract on symptoms of flushing, night sweat, sleep disorders, and score of forgetfulness in postmenopausal women

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セージの安全性・相互作用

安全性:クラス2b、2d(2b:妊娠中には使用不可、2d:推奨用量を超えない)

相互作用:クラスA(相互作用が予測されない・起こると考えられていない)

 

精油成分として含まれるツヨンには神経毒性があるとされております。

食用(ハーブティーなど)として葉部を使用する分にはツヨンの濃度が低いとされておりますが、リキュールなどアルコールで抽出した場合には高濃度になる恐れがあるため服用しないよう注意する必要があります!

抽出について

1回1.5~2gを熱湯で5分間抽出したものを1日3回まで服用可能。

※セージは安全性クラス2d(推奨用量を超えない)のため、服用量を超えないように注意です!

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参考文献・書籍

メディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキスト第6版(非売品)

メディカルハーブの辞典 主要100種の基本データ

③メディカルハーブ安全性ハンドブック第二版

「健康食品」の素材情報データベース

The effect of Salvia officinalis extract on symptoms of flushing, night sweat, sleep disorders, and score of forgetfulness in postmenopausal women

最後に

というわけで、今回はセージ(Salvia officinalis)の紹介記事でした!

 

セージはホットフラッシュなどの更年期症状に対して使用される場合があるため

「治療するほどではないけど何か選択肢はないか?」

とお悩みの方がいらっしゃったら選択肢の1つとして紹介したいメディカルハーブです!

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