こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【漢方薬・ハーブの資格】
●国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。
私は日々漢方(中医学)の勉強をしていますが、基本的には煎じ薬ではなくOTC医薬品(市販の医薬品)を紹介しております。
おそらく、薬剤師の中でも煎じる用の漢方薬を調剤した経験がある方は少ないと思います。
今回は私自身が漢方薬局で突発性難聴の体質改善の相談をして煎じ薬を調剤してもらったため、実際に煎じた方法の紹介記事となります!
Youtubeでも紹介してるので、動画も観ていただけたら嬉しいです!
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煎じる前の下準備
①ガスコンロ or IHコンロ
②鍋(ガラス、陶器、ステンレスなど。※鉄・銅製は避ける)
②水600mL(漢方薬局で指定された量)
③漢方薬のパック
鉄・銅製の鍋は何故ダメなの?
生薬に含まれるタンニンと鉄や銅が反応してしまい、体内への吸収量に影響が出る恐れがあるためです。
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早速煎じていきます
①鍋に漢方薬のパックと水600mLを入れて沸騰させます!
1パック1日分。1日2~3回に分けて服用します!
私はパックのまま煎じましたが、パックの上の方に生薬が少量くっついたりするので気になる方はパックを開封して直接生薬を鍋に入れてもいいと思います!
※1回で2日分までは作ってもいいとのことでした! その場合は2パック、1200mLですね!
②沸騰したら弱火でじっくりコトコト40~60分煎じます!
こちらの画像は約40分煎じ終えた状態です! だいぶ茶色くなって、濃い感じが伝わるでしょうか?
だいたい600mL→300mLに湯量が減ったら終了です!(2日分の場合は1200mL→600mLです)
水分もしっかり飛んでおり、液面の上側が黄色くライン状になってますね!(もともとの量から減った量の目安になります!
※鍋のフタはしないで大丈夫です。
※煎じる時間は成分により変わるため、漢方薬局で指定された時間を守るようにしてください。
③煎じ終えたら速やかに漢方薬のパックを鍋から取り出して完成!
私は煎じ終えた後の量を測るため、コーヒーポットに入れました!
画像が暗くて見にくいですが、だいたい300mLになっています!
これを1日3回に分けて飲むため、1回100mLずつに分けて服用します!
実際に煎じている動画はコチラ!
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煎じ終えた後の保管
煎じ終えた後の薬は冷蔵庫に保管して、2日分まで保管できます!
冷蔵庫から取り出して使用する際は、1回量にお湯などを足して温めて服用します!
冷蔵庫に保管する際のポイントです!
漢方薬のにおいが強いため、サランラップなどで覆うと良いと思います!
最後に
というわけで、今回は初めて漢方薬を煎じたため、煎じ方の紹介を行いました!
10日間服用しましたが、毎日煎じる作業をするのは正直かなり大変でした!
ただ、やはり煎じる漢方薬は濃さや香りが違いますね!
一般的には煎じる漢方薬は豆からひいたコーヒー、市販薬にあるエキス錠やエキス顆粒はスティックコーヒーに例えられますが、まさにそんな感じだなといったところです!
しっかりとした効果を期待して継続できる方は煎じ薬、手軽に服用をしたい方は市販薬(エキス錠・エキス顆粒)を選ぶといいと思います!
大切なことは、継続できることです!
どんなにいい薬でも準備が大変で服用ができない場合には効果が期待できないので、自分が継続できるかどうかは選ぶ上で非常に重要です!
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