こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【その他資格】
●国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。
イソジンシュガーパスタ軟膏やユーパスタ軟膏ってただでさえパサパサしているのに、処方がしばらくなかったりするとより黄色っぽくパサパサになりますよね…?
今回はパサついてしまっても使えるのか?含量などの影響について調べた結果をまとめます。
当薬局のイソジンシュガーパスタの画像
これはまだマシな気がします。
もう少し黄色く白っぽくパサパサになることがありますよね…?
イソジンシュガーパスタ軟膏
添加物
マクロゴール400、マクロゴール1540、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、濃グリセリン、プルラン、ヨウ化カリウム、カルボキシビニルポリマー、尿素、pH調整剤
※太字はユーパスタ軟膏と共通と考えられる添加物
安定性試験
【安定性試験(添付文書)】
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6ヶ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
※開封後の安定性試験はなし(メーカーに電話で確認)
【有効成分の各種条件下における安定性(インタビューフォーム)】
①生成白糖
該当資料なし
②ポビドンヨード
粉末を透明なガラス栓付きガラス容器に入れ、テープ又はシールせずに65℃で3年間保存した。その結果、検出可能な量のヨウ素の損失を認めなかった。
ユーパスタ軟膏
添加物
マクロゴール、グリセリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ヨウ化K、ペクチン、水添大豆リン脂質、クエン酸、水酸化Na
※太字はイソジンシュガーパスタ軟膏と共通と考えられる添加物
安定性試験(インタビューフォーム)
【室温で48ヶ月】
ポリプロピレン容器、ラミネートチューブ共に変化なし(規格範囲内)
【25℃、60%RHで48ヶ月】
ポリプロピレン容器、ラミネートチューブ共に変化なし(規格範囲内)
【40℃、75%RHで6ヶ月】
ポリプロピレン容器、ラミネートチューブ共に変化なし(規格範囲内)
【45℃で3ヶ月】
ポリプロピレン容器で変化なし(規格範囲内)
【50℃で2ヶ月】
ポリプロピレン容器で1.5ヶ月で白糖の含量低下、2ヶ月で性状変化(油状物)、有効ヨウ素の含量低下、pHの低下
【室温、室内散光で3ヶ月】
無色透明ガラス瓶で変化なし(規格範囲内)
私の結論
①イソジンシュガーパスタ軟膏は開封後の試験はないですが、ユーパスタ軟膏を参考にする限りは室温環境で保管する分には含量低下の影響は少ないと考えております!
②少しパサついてしまっても、もともと水溶性基剤で浸出液が多い場合に使われる軟膏のため塗布可能なレベルであれば使用可能と考えております!
試験がされていない場合、使えないと確認する方法が難しいため、基本的には使えると私は考えております!
褥瘡のオススメの書籍
軟膏とクリームの浸透性の違いの度合いや、液滴分散、ドレッシング剤の使い分け、浸出液の量による塗布薬の使い分けなどがガイドラインとしてまとまっています!
最後に
というわけで、今回はイソジンシュガーパスタ、ユーパスタ軟膏がいつまで使えるかをまとめた記事でした!
ユーパスタ軟膏についてはインタビューフォームに数パターンの温度、湿度別の性状の変化についてまとめられていたためかなり参考になりました!
コメント